暴威-ボウイ-BOOWY 布袋寅泰 参加作品
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布袋寅泰 参加作品 の記事一覧
布袋寅泰 「小林泉美 『Nuts, Nuts, Nuts』」 
2017.07.17.Mon / 22:50 
布袋寅泰 「小林泉美 『Nuts, Nuts, Nuts』」

パラシュート、高中正義バンドなどでも活動し、アニメ「うる星やつら」の数々のテーマ曲の作編曲、ヴォーカルでも知られる鍵盤奏者&シンガー・ソングライター小林泉美の2枚目のアルバム。
ドイツのミュージシャンであるホルガー・ヒラーと結婚し、1児をもうけるも離婚しており、現在はキューバで音楽活動中。
1982年6月25日発売
2013年06月26日「TROPICANA」と共に「Nuts, Nuts, Nuts」が初のCD化、タワーレコード限定、デジタル・リマスター仕様。

1. EVENING SHOWER
2. AFTER THE RAIN
3. FEELING FREE
4. LOVE GAME
5. 夏
6. COFFEE RUMBA
7. DANCE F
8. ROLLING STONE
9. QUIET EXPLOSION

3. FEELING FREE、9. QUIET EXPLOSIONに布袋寅泰はギターで参加。
バックは、布袋寅泰の他に稲葉国光(b)、高橋ゲタ夫(b)、井上茂(ds)、木村誠(perc)、田中倫明(perc)、高杉登(perc)、橋本俊一(vo)、EVE(vo)、大野グループ(strings)、渡辺モリオ(prog)が参加。
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布袋寅泰 「秋本奈緒美 『THE 20th ANNIVERSARY』」 
2017.07.09.Sun / 17:37 
布袋寅泰 「秋本奈緒美 『THE 20th ANNIVERSARY』」

現在は女優として活躍するジャズシンガー秋本奈緒美の3枚目のアルバム。
1982年12月16日発売
2016年9月21日<アドリブpresentsビクター和フュージョンシリーズ第2弾>として復刻、完全限定生産、初CD化。

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1. エンジョイ・ユアセルフ
2. サイレント・コミュニケーション
3. ビウィッチド
4. スウィート・サレンダー
5. ミスティー・ライク・ザ・ウインド
6. ビギニング
7. つのる想い
8. ジョイフル・デキシーランド
9. ロシアン・ルーレット
10. ノーワン・エヴァ・ラヴド・ユー・ソー

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2. サイレント・コミュニケーション、5. ミスティー・ライク・ザ・ウインドに布袋寅泰はギターで、織田哲郎がコーラスで参加。
このうち2. サイレント・コミュニケーションはグリコのディオーネというチョコレートのイメージソングとしてCMで使用された。
アルバムは、入江純がアレンジ&サウンド・プロデュース、全編作詞を亜蘭知子が担当。
バックは、布袋寅泰の他に渡嘉敷裕一富倉安生松木恒秀秋山一将北島健二、今剛、土岐英史、斉藤ノブ、EVE等が参加。

1978年、長戸大幸は雑誌「ポパイ」からヒントを得てリリースしたスピニッヂ・パワーの「ポパイ・ザ・セーラーマン」が40万枚の大ヒットとなり、これをきっかけに、この時知り合った織田哲郎とともにビーイング設立。
それから、マライア、亜蘭知子、WHY等をデビューさせる。
その一方で、倉田まり子、沖田浩之、女子プロ時代のミミ萩原、岩城徳栄、三原順子等をアイドルとして売り出していた。
また、ジャズの方面にも進出するために、技巧派集団のマライアをバックに秋本奈緒美をジャズシンガーとしてデビューさせた。
このデビューには戦略があり、阿川泰子、亜蘭知子が売れていたことから、これに続くように「あ」で始まるアーティストとして、平沢優美を秋本奈緒美に名前を変えてデビューさせたのであった。これに続き、大場淑子も麻生小百合という名前でキャンディジャズというキャッチコピーでデビューしたのであった。

秋本奈緒美はinvitationレーベルに所属していたが、他に所属していたアーティストがBOOWY、浜田麻里、桜井ゆみ、高村亜留、岡安由美子であった。

このあたりの流れから、同じ事務所ということで布袋寅泰はマライアの面々に交じって参加することになったと思われます。
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布袋寅泰 ライナーノーツ 「JESUS JONES 『PERVERS』」 
2017.05.21.Sun / 13:41 
布袋寅泰 ライナーノーツ 「JESUS JONES 『PERVERS』」

  唐突だけど、人と人との出逢いというのは本当にエキサイティングなものだ。運命的なものを感じざるを得ない瞬間を何度味わったことだろう。時間の悪戯というべき偶然に導かれて未知なる自分が目覚める。優しい人と出会えば優しくなれたりするし、知的な人と出逢えば様々なものに興味が湧いてきたりする。パワフルな人のそばにいると内なる衝動に掻き立てられてじっとしていられなくなる。マイク・エドワーズと出逢った人間は、その蒼く澄んだ瞳の奥に秘められたパワーを認めざるを得ないだろう。

  俺がマイクと初めて逢ったのはロンドン、タウン&カントリー・クラブのバックステージに設けられたパーティー会場だった。ジャパン・フェスティバルの一環としてギグに立った時、EMIの連中が彼らを連れてきてくれて、俺等は短い会話を交わした。俺は彼らのファースト・アルバム「リキダイザー」を聴いたときから彼らのファンだったし、突然の対面に戸惑いながらも気付けば「今度一緒に何かを作ろうよ」なんて言ったりして、彼も「時間がある時ならいつでもOKだ」と会話に色を添える始末。回りの人間はきっとパーティという場ならではの、おめでたい社交辞令とでも受け止めたことだろう。折れは忘れなかったし、彼も忘れなかった。

  山下久美子の「スリーピング・ジプシー」のレコーディングで再びロンドンに渡った際に、滞在していたハルシオン・ホテルで彼と昼食を共にした。愛車(マウンテン・バイク!!)で到着した彼は最近移った新居の話をした。庭もあるのかと尋ねると、小さいけどなかなかかわいい庭があるとやや興奮気味。「花とか色々いじれどうでいいね」と東京生活者ならではの羨望を含んだ問いに対して、「友達に手伝ってもらってスケートボードのリンクにしちゃったよ」とうつむいて笑う。平和な英国の午後、話ははずむ。家族の事、小さな頃から世界中を旅して回った話、イギリスのプレスは最低だとかアメリカの観客はいまいちよく判らないとか・・・セカンド・アルバム「ダウト」の成功以来、彼らを取り巻く状況も変化してきたらいく、目に見えぬプレッシャーを背負いながらも、あくまでもピュアな自分であるべきことの大切さを言葉の節々に臭わせながら、茶目っけたっぷりの仕事と共に語るこの男の魅力に俺は引き込まれていった。別れ際に「どうやって一緒にやろうか?」と俺。「フロッピーを東京に送るよ」と彼。

東京に戻って数日が過ぎ、ロンドンからフロッピーが届いた。

  俺は「ギタリズムⅢ」の製作にとりかかった。その中で彼との共演が実現できたらと語っていた。しかしジーザス・ジョーンズもレコーディングに入ったとの知らせに不安はつのった。うわさに聞く限り彼らのレコーディングは延びにのびている状態らしかったし、そんな状況の最中に果たしてお互いリラックスして作業ができるかどうか心配だった。フロッピーとデモ・テープを聴いて膨らんだ期待とはうらはらに、時間が微笑んでくれるかどうかに賭けるしかないもどかしさ。しかし時間は微笑んだ。

ロンドンまでの空の旅は、俺の最も好きなもののひとつだった。

  お互いのスケジュールもうまく折り合いがつきいよいよ約束を果たす日がきた。場所はチズウィックにあるメトロポリス・スタジオ。時間ぴったりにマイクは愛車にて登場。楽器は?と尋ねると、器材はタクシーで送ったと言う。俺なら自分も送るだろう。アタリのコンピュータとローランドのシンセ、アカイのサンプラー2台が彼のフルセットだ。ボタンを押して彼の音楽が踊り出す。荒々しくてエロティック、スタジオ中が踊り出す。構成の確認をして、ひとつひとつの音をチェックしてその日は終えることとした。スタジオのリヴィングでくつろいでいると、ジグ・ジグ・スパトニックのニールⅩがアドビに来た。マイクとニールはそく意気投合。5分と経たぬ間にゲーム・ボーイで戦っている。そんな二人を眺めながら、巡り合わせの妙に微笑まずにいられない俺だった。出木過ぎといえばあまりに出来過ぎな光景だったから。
 2日目は、昨日のラフ・ミックスを聴いた上での反省をチェックし、リズム・トラックを録音し、その上にギターをダビングする作業だった。俺は日本でジーザス・ジョーンのギグは何度も観たし、マイクのギターがとっても好きだったから是非一緒に弾いてほしいと頼むと案の定、その笑顔には、「望むところだ」と書いてある。俺たちにギターを持たせたらただのヤンチャ坊主だ。コンピュータとギターで思いっきり確かめ合ったその曲を「エレクトリック・ウォリアーズ」と名付けることにした。俺のギタリズム・シリーズの中でも忘れることの出来ない一曲だ。

 数日後、メトロポリスにマイクからの電話、彼の家でホーム・パーティーとするから来ないか?との事。イギリス人はパーティーが好きだ。日本人に比べたら他のどこの国も言える事かもしれないが。日本人は誘いを断るために平気で嘘をつく。パーティーに名前は要らない。パーティーはパーティー。気の合う仲間が集まればそれだけで最高のパーティー。俺は遠慮なくマイクのパーティーにお邪魔した。美しい奥さんと一緒に出迎えてくれた彼は、何ももてなしできないけど楽しんでいってくれ、と一言。中に入ると個性的と呼ぶに値する連中がそれぞれの楽しみ方で時間を共にしている。俺も勝手にビールをガンガンやっているとマイクがキーボードのイアンを紹介してくれた。イアンも変わりものだ。お前は速いビートが好きか?と尋ねる。俺が大好きだと答えると大喜びして、よし、俺のとっておきの速い曲を集めたテープを聴かせてやろう!と俺をキッチンに連れて行き、そこにあったラジカセにテープを突っ込んで、まわりの連中おかまいなし状態でかけまくる踊りまくる。その横ではマイクが誰かがこぼしたスライムのできそこないみたいな液体をモップで掃除している。客達の盛り上がりがピークに達した頃マイクが俺の肩をたたき、2階のスタジオに行かないか?と誘ってくれた。

  そのプライベート・スタジオは立ち入り禁止部屋となっていて、静かでクールな空間だった。16チャンネルの卓とコンピュータ、サンプラー、シンセ類がきれいに並んでいる。「いつもここでアイデアを練るんだ。実際ニューアルバムの基本的な部分はここで作っているんだ。」と、すでに録り終えたトラックを聴かせてくれた。スピーカーから溢れ出た新しいジーザス・ジョーンズは予想してたものよりヘヴィーでダークで、それでいて美しかった。その予想というものはきっと、時代が造り上げた様々なスタイル(テクノ?ハウス?スレイヴ?)を丸ごと飲み込んだ恐竜=ジーザス・ジョーンズの成長ぶりだったかも知れないし、いよいよ世界を股にかけてステップ・アップするバンドの華麗でいてはかないターニング・ポイントだったかも知れない。世界はマイクに「ダウト」を超える「ダウト」を求めているのは彼はしっかり受け止めつつ、自分を超える事を選んだ。「どう?悪くないだろ?」その時のマイクの顔は、その結果に心から満足している男の顔だった。

  さて、こうして諸君が手にしている一番新しいジーザス・ジョーンズをどう解釈するかはもちろん個々の自由だ。このアルバムには歯の浮くようなセンチメンタリズムのかけらもないし、歌って騒げるリスナーへの為の曲なんて一曲もない。でも俺たちが聴きたかったのはこれだったんじゃないだろうか?ろくな時代じゃないのは誰も気付いているくせに皆見て見ぬふり決め込んで、金に踊らされて、気に入らない奴にも頭を下げて、カラオケかなんかで憂さ晴らしして、挙げ句の果てに夢が見つからないかなんか勝手に悩んで・・・・

     そこに俺は闇の果てを見つめる
     そこに善も悪もない
     あるのはこの俺だけだ             「SPIRAL」

俺はこの「SPIRAL」が、彼の作品の中で一番好きだ。

                           1992 東京 TOMOYASU HOTEI


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布袋寅泰 ライナーノーツ 「FRONT242 『TYRANT FOR YOU』」 
2017.05.20.Sat / 14:07 
布袋寅泰 ライナーノーツ 「FRONT242 『TYRANT FOR YOU』」

 
  エレクトロニック・ボディ・ミュージック。なんてエロティクでヴァイオレンスにあふれた響きを持つ言葉だろう。
そしてこの名称を自ら自分達の音楽に初めて当てはめたのがこのFRONT242である。
ベルギーという、こと音楽に関してルーツを持たない国から突然現われ、全世界のビート・マニアに彼らが与えた衝撃は計り知れない。かつてクラフトワークが、ディーヴォが、そして数々のアートの香りを持つバンドがそうであったように、彼らも又自分達はミュージシャンではない、技術者だと公言する。彼らの言葉は初めて彼らの音の中に身を委ねた瞬間に体感できる。
そしてその音はまさに技術者達のプライドで満ち溢れている。人々は勝手にスロッピング・グリッスルとクラフトワークの中間などと彼らを称したが、今では多くのエレクトロニクスを用いたスタイルのバンドがエレクトロニック・ボディ・ミュージックという名のジャンルの中で語られている。彼らの創り出すサウンドの勝利である。そして僕も又FRONT242の音の中毒患者の1人である。
  シングルを含めるとかなりの数にのぼる作品を発表してきた彼らだが、人々にその名を知らしめたのは前作の「FRONT BY FRONT」だろう。完璧にデザインされたハイテックなサウンドはまさに90年代の幕開けに相応しいものだった。ある日僕は写真家の半沢氏とフォトセッションを行った。僕は毎回お気に入りのCDやテープを持参するのだが(音に包まれていない自分はただのお人好しのノッポだ)その日は「FRONT BY FRONT「」を聴きながら半沢氏のシャッターの音を味わいたかった。セッションが始まって数分後、彼は僕にこれは何をいうバンドの音かと尋ねた。そして手早くメモを取り何人かの僕の分身をカメラに封じ込めた後、レコード屋へむかった。撮影スタジオとFRONT242のマッチングはまさにハプニングだった。音楽で人に等身大の自分を理解させるのは不可能に近い。だが音楽は作り手の背景や思考を増幅させて伝えるパワーを持っている。彼らはサイエンスや映画、演劇などからインスパイアされ、それを音楽という手段でアピールする。そして時代とシンクロさせる。時代はまさにコラージュだ。彼らは時代もサンプリングしてしまう。クールに、クールに・・・・。
「FRONT BY FRONT」が踊れる要素を少なからず含んでいたのに対し、今回の「TYRANNY▷FOR YOU◁」は重厚かつ極めてマニアックなアプローチによる作品だ。そして一聴すると気分がダウンしていく感じがするのだが、一旦音の中に飛び込んでしまうと逆に覚醒していく自分に気づく。ここが他のバンドとFRONT242が一線を画している最大の理由だと言える。個人的には形而上学的なアプローチがあざやかだった前作の方が今の段階では好みだが、本作もなかなか深そうだ。しかも彼らの音は中毒性を持っているから始末に悪い。近所から苦情が来るのも時間の問題だろう。
  日本はマダエレクトロニクスを導入した音楽が素直に受け入れられる状態ではない。多くの人がコンピューターにはアグレッシブなよ要素がないと考えているようだ。デペッシュ・モードがいい例だが、彼らはヨーロッパやアメリカでは5万人を超えるオーディエンスを前にプレイする。だが前回の武道館公演の2日目の動員はツラかった。昔コンピュータを使った音楽は冷たくて無表情なものだと信じ込んでしまっている。ひと昔前にグレイトフルデッドは音楽を武器に当時のカルチャーを創り上げ、そしてデッドキッズのヒッピーがよりトリップできる物を求めて試行錯誤したのち、創り出したのがアップル・コンピュータであるという話は有名である。しかし多くの人はコンピュータは電卓の発展形の様なものというイメージを強く持っている。そしてさらに悪いことに、コンピューターを使えば誰でも同じことができると思いこんでしまっている。FRONT 242やイエローなどが優れたバンドなのにもかかわらず、常にアンダーグラウンドでのマニアックな評価しか得られない原因のひとつはそこにあると思う。僕は何もコンピュータ・ミュージックが最高の音楽だと言いたい訳ではない。ただ時代が加速度を増し変わり続けているのだ。ブルースが、60年代が、パンクが・・・etc・・・。様々な歴史をロック・ミュージックは創り上げてきた。そして常に時代をリードしてきた。90年代、最大の可能性を秘めたエレクトロニクスが時代をリードする事に何の矛盾もないのである。
  話が少しそれてしまったが、FRONT 242が近い将来高い評価を受けるであろう事に間違いはない。セールス的な意味での成功は彼らの望むところではないだろうし、チャートを独占する様なタイプのバンドではない。しばらくはこの「TYRANNY▷FOR YOU◁」」を聴きながら人々の反応をながめる事にしよう。時代をみつめる為のBGMにはピッタリだ。そして今、時代はまさにヘヴィーである。
                                                                   布袋寅泰


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布袋寅泰 ライナーノーツ 「DEAF SCHOOL 『ENGISH BOYS,WORKING GIRLS』」 
2017.05.15.Mon / 08:45 
布袋寅泰 ライナーノーツ 「DEAF SCHOOL 『ENGISH BOYS,WORKING GIRLS』」

布袋寅泰BOOWYを結成する前後に聴いていたバンド「DEAF SCHOOL」ですが、
3枚目のアルバムである「ENGISH BOYS,WORKING GIRLS」の発売にあたり、
ライナーノーツを担当しています。


デフ・スクールというバンドは、いわゆる趣味のいいバンドとされているなかのひとつです。
突然ですが、人の趣味の善し悪しなんて全然あてにならないと思いません?
趣味なんてごく個人的なものであるわけで、時代の流れや、その時々の空気でパッケージ
されるべきではないよね。
ニンニクはクサくてもおいしい。ブライアン・イーノなんかレコード屋に行けば犬だって買えるもんね。
ロキシー・ミュージック、デヴィッド・ボウイ、10cc、セイラー、コックニー・レベル、キンクス、スパークス、
ヴァン・ダイク・パークス、トッド・ラングレン、etc..etc...。
今野雄二さんの言葉をかりれば、「おお、なんと官能的な調べよ・・・。音は今、真珠の輝きを得た!」
ということだ(と言ったかどうかは別として)。
ブライアン・ウイルソンが好きだというのとビーチ・ボーイズが好きだっていうのはニュアンスが違うもんね。
センスがいい!
人と感性が違う!ったって別に何の意味もないよね。だから何?だからどうなるわけ?音楽なんて
空気より自然な存在さ。
-されど音楽なのである。-されど感性なのである。研ぎ澄まされた感性は嵐の音さえ音楽に変えてしまう。
子供の頃読んだ「星の王子様」を聖書に変えてしまうセックス・ピストルズをゴスペルに変えてしまう。
僕は趣味と感性は相対するものだと言いたい。
音楽を聴くことに趣味などという言葉はいらないのだ。ただ感じればいいだけサ。
嫌いなものを好きになんかなりたくねぇ。

デフ・スクールというバンドには数々の想い出がある。
ある時期、新宿レコードというレコード屋さんい通いつめたことがあってね。
群馬から高崎線ちゅうのに乗って2週間に1度のペースでレコードを買いに行った。
あまり情報にたよるタイプではなかったので、レコード選びはおもにジャケットだったかなぁ。
たまに大はずれしたりしたけど、良かった時はまるで秘宝を探しあてたかのようだった。
彼らのファースト・アルバム「セカンド・ハネーム」はまさにそれだった。
それからお店の人に願いしてこの「イングリッシュ・ボーイズ/ワーキング・ガールズ」
を手に入れた。ちょうど、バンドやりたいなと思っていた時で、僕にとっては教科書みたいな
感じだったね。
バンドやりだしてからも、新宿ロフトでおのアルバムの中の「O BLOW」って曲をコピーで
やったりしたな。
誰も知らないからこの曲になると盛り下がっちゃうんだけど、満足度は高かったなぁ。
いつの間にか彼らは解散しちゃって色々な形に姿を変えた-オリジナル・ミラーズ
だったり、ボクシズだったり、ベット・ブライトのシングルだったり、。
僕はすごい好きだったから10年以上ポツリポツリ聴いていてね。
そんな時、僕のソロ・アルバムのプロモーションとインタビューでロンドンに行ったときに、
まぁ、いつもの様に「タイム・アウト」を読んでいたら、コンサート・スケジュールに
デフ・スクール」の名をみつけた。
ダブリン(イギリスの)まで観に行きました。
もちろん初めて観たんだけど、色んな想いが目の前にあるって感じ。
お客さんなんか全然いなくて気の毒な気をしたけど、僕にとってはうってつけのシチュエイション。
んで日本に帰って、また、いいな、いいな、と聴いていたらこのライナーの依頼でしょ。
そんなもんなんだね。時はめぐるとはよく言ったもんだ。
デフ・スクールのライナー書くなんてお思ってもいなかったもんな・・・。とジャケットを見ながら
妙に感心してしまう。

デフ・スクールというバンドの作品がCDになるのはどうも解せない。
だって、プチプチという音までこのバンドのイメージだからさぁ・・・。
そんなこと言うおじさん、おばさんたちは口を閉じることを忘れるか(?)
レコード(CD)って並べ方にこだわったりしません?ジミ・ヘンの場所は
違うなぁ・・・とか、ロキシーの横だとフェリーさんににらまれっぱなしで
可哀想だいなぁ・・・とか。デキシーズの横が妥当かしら・・・。
それって裏を返すと、ひとりじめの気持ちから発展してるのかなぁ。
茶碗蒸しのぎんなんの数。ひい、ふう、みい、よお・・・。

デフ・スクールというバンドに誰がいたかとか、その人は今・・・っていうのを
書くべきですか?そういうことを知りたい人は共にCD化された彼らの
ファースト・アルバム「セカンド・ハネムーン」の赤岩和美さんのライナーを
読んでください。僕を知らなかったことが沢山でていてためになったです。
赤岩さんどうもありがとう。ライナー・ノーツのお手本だぁ。

デフ・スクールというバンドはお聴きになっての通りです。
好きな人は好きだろうし、嫌いな人は嫌い。このバンドに限らず全ての
音楽はそんなもんです。でも、なぜか僕が音楽を選んだかという気持ちを
伝えたい。選択の自由。気持ちの分身。それは人を優しくしたり、
悲しくしたり、短期にしたり、笑わせたり、色々な形に変えます。
時にはフィットするし、時には邪魔になったりする。
イメージは無限です。英語がわかんないからってなんとか問題を歌った歌を
ロマンティックなラブ・ソングと勘違いしたっていいと思う。
そんなもんですよね。
本当の意義は個人が感じるものだと思う。
だから僕はね、そういう聴き手にとって広い世界を連想させるような音楽が
好きです。
少なくとも彼らの音楽はそういった魅力にあふれていると思います。
「セカンド・ハネムーン」「ドント・ストップ・ザ・ワールド」に続くコンセプトは
「イングリッシュ・ボーイズ/ワーキング・ガールズ」です。
決して「イングリッシュ・メン/ワーキング・ウイメン」ではないことを感じて
ほしい。皮ジャンで聴いてほしいアルバムだと思います。

-さあ!長い前置きは禁物です。デフ・スクールをあなたの盲目な心で
確かめてみて下さい。答えは2つ。好きか嫌いかのどちらかでじゅうぶん。
たまたま僕の大好きなバンドというだけのことですから。

                               Tomoyasu Hotei

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布袋寅泰 「CHRIS MOSDELL AND THE JAVELIN OPERA 『EQUASIAN』」 
2017.05.14.Sun / 15:58 
布袋寅泰 「CHRIS MOSDELL AND THE JAVELIN OPERA 『EQUASIAN』」

布袋の経歴には載っていないですし、クレジットにも載ってないので、一般的に知られていませんが、
ある雑誌のインタビューで、BOOWYが最初の事務所(Being)に所属した時にスタジオの仕事として、
YMOに詞を提供していたクリス・モスデル(クリス・モズデル)のソロに参加したと布袋が答えています。



CHRIS MOSDELL AND THE JAVELIN OPERA 『EQUASIAN』 
1982年4月21日リリース

YMOとのつながりが深いため、サウンド的にもコンピュータサウンドが基になっています。
テクノをベースに民族音楽の要素も入っている感じですが、ニューロマンティクやシュールリアリズムの
感じもあって、JAPANにも通ずるところが伺えます。
BOOWYにもかなり似ているところはあって「JUST A HERO」みたいに聴こえます。
外国人が日本で創ったアルバムですが、日本人が海外に向けて創った布袋寅泰の「GUITARHYTHMⅠ」
と似て非なる感じもします。

参加アーティスト
鮎川誠:guitar
加藤和彦:guitar
久保田真琴:guitar
大村憲司:guitar
"Mambo" Himitsu:guitar
酒井治:guitar
今井裕:synthesizer,steinway and effected piano,
electric koto, vocoder, percussion, saxophone
and glass orchestration
ガイ・シッフマン:drums, percussion
井上茂:drums, percussion
サンディー:vocal, chorus
ジュリエット・ロビンソン:chorus
ドナ・ジャワーズ:chorus
サンディー:chorus
アリス・モズデル:chorus
高田みどり:percussion
fukuoka tadayoshi:鼓、能ボーカル
旭孝:flute
篠崎正嗣:violin
松武秀樹:computer programming
クリス・モズデル:vocals, synthesizer, percussion,
metallic warparium and glass orchestration

5.A(MA)ze in (G) (アメイジング)
 この曲のソロは布袋っぽいのですが、ビブラートの感じが短かったりするし、
 ここまで弾いていたら、クレッジトに記載されていいはずなので、違うかもしれません。
9.ARTWORKは、DANCE CRAZEみたいです。
 どちらかというと、この曲のバッキングが布袋かもしれませんね。

クリス・モズデル(Chris Mosdell, Christopher Mosdell)
イギリスの詩人・作詞家・作曲家。
他にも映画音楽や舞台音楽など幅広い分野で作詞活動を展開。
東京音楽祭において作詞部門の金賞、ユキ・ハヤシ・ニューカーク詩人賞を受賞。

【作詞提供】
エリック・クラプトン
ボーイ・ジョージ
サラ・ブライトマン
マイケル・ジャクソン(共作)「Behind the Mask」
YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)
坂本龍一
サディスティックス
IMITATION
THE MAD CAPSULE MARKETS
RIS
日本社会党選挙用テーマソング
∀ガンダム
攻殻機動隊
カウボーイビバップ
テクノライズ
ウルフズレイン

【作曲】
グラハム・ハンコック「神々の指紋」展覧会のサウンドトラック

【脚本】
ロンドン・シティ・バレエ団が上演した詩劇「アマテラス」

【著書】
Ink Music:The Lyrics of Chris Mosdell / 文字を知らぬ者たちの暴動
LAA...The Dangerous Opera Begins and The Yelp House Kantos / 気晴らし神籖(谷川俊太郎と共著)

77のバカバカ詩

ねこぼうし

キュウリに求婚

新枕本エロティック聖歌

世界中を揺るがせろ

なんてこった!

毎日がヴァレンタインズ・デー

ユーモアで学ぶ総合英語

【教材作品】
大学生のための英会話
A Fork in the Road

【アルバム】
CHRIS MOSDELL AND THE JAVELIN OPERA 『EQUASIAN』 
クリス・モズデル本人へのインタビューにてあるばむの詳細は以下に掲載されています。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/ymo/family/main_equa.html

2016年9/25(日)行われたキン・シオタニ 展覧会 『旅先にて』のイベントでゲストとしてクリス・モズデルが招待されていました。

キン・シオタニ 展覧会 『旅先にて』
2016年9月3日(土) ~ 10月2日(日)
ビームス ジャパン(新宿) 5F/Bギャラリー
<アーティスト・トーク>
日時:9月25日(日) 15:00〜16:30
ゲスト:クリス・モズデル(詩人)

そこでは、クリス・モズデルが京都を題材に書いた『密詩集・絹の都』( キン・シオタニ和訳 ) の詩を、クリス・モズデルが
英語で朗読し、そのあとにキン・シオタニが日本語で朗読するというイベントが実施されました。

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布袋寅泰 「竹村健一 『竹村健一の手帖 ぼくなんかこれだけですよ。』」 
2017.05.06.Sat / 09:05 
布袋寅泰 「竹村健一 『竹村健一の手帖 ぼくなんかこれだけですよ。』」

布袋寅泰編曲、ギターでの参加、記念すべき初仕事。
しかし、参加者としてクレジットの記載はありません。
また、ある雑誌のインタビューでまこっちゃんにも
手伝ってもらったとのことで、高橋まことも参加しています。
「BETTE DAVIS EYES」
作詞:D.WEISS 作曲:J.DSHANNON 編曲:布袋寅泰

やはり、Beingの仕事ですね。
クレジットには長戸大幸の名前が。

竹村健一1 竹村健一2

竹村健一4
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◆HIMURO 「We Are Down But Never Give Up!!」時に超えました。
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